キミは「北京原人」を観たか!?


東映、テレビ朝日、バンダイ、東北新社という四者の最強(最凶?)タッグにより、 この世に産み落とされた鬼子ともいうべき超大作
生き馬の目を抜くようなストーリー展開に、あなたは感動を覚えずにはいられない!
これを観ずして、「シベリア超特急」は語れまい。



ストーリーダイジェスト(&感想)

プロローグ

欣也ちゃん(小島博士)は原人の化石が欲しかったが、研究所のアメ公にあっさり断られた。
折りしも、日米が開戦したので、欣也ちゃんは哀川翔(子だくさん)を引き連れて、 化石の接収に向かったが、時既に遅く、化石はその研究所から消えていたのだった…。

メインストーリー

21世紀。日本初の有人スペースシャトルの打ち上げが迫っていた。
そのシャトルに乗り込んだのは、「生命科学研究所」の所員、緒方直人(主人公)と片岡礼子、 長谷川初範(ウルトラマン80)であり、表向きはただのミッションスペシャリストとして乗り込んだ 彼らの真の目的、「原人再生プロジェクト」は部外秘であった。
シャトル打ち上げは、丹波(霊界じじぃ)による、海中に没していた原人の化石を回収し、その化石から抽出したDNAで 原人を甦らせる、という途方もないプロジェクトの実現の一環でしかないのだ。
なぜか原人を調査している中国TV局のアナウンサー、ジョイ・ウォンは、目ざとくも緒方が シャトルに持ち込んだブラックボックスに目をつける。
(つーか、ほんとに秘密なら、公衆の面前で堂々と持ち込むなよ)
同じく、打ち上げの取材に来ていた日本のTV局スタッフ、小島一慶&坂上忍(麻雀大好きコンビ) ともジョイは接触。ブラックボックスに疑念を抱く彼らであった。

シベリアでは佐藤蛾次郎がマンモスをこの世に甦らせるべく、研究を重ねていた。
蛾次郎のあのもじゃもじゃが極寒のシベリアには有効なのかもしれない。

無事打ち上げに成功したシャトル内では、おもむろに丹波の宿願である、原人再生プロジェクトが始動。
うまくいくが、突然の隕石襲来に原人DNAを乗せたベビーシャトルは本船より離脱してしまう。
チーフである長谷川は機密漏洩を恐れ、シャトルの自爆を命じるが、緒方&片岡はそれを拒否。
(ここで爆破させてれば、あっさり話が終ってしまうが)
ベビーシャトルは原人たちを乗せ、自力で地球に帰還する。

戻ってきたシャトルを捕捉すべく、緒方&片岡は陸自のヘリでシャトル落下予測地点(沖縄近海)に捜索へ向かう。
しかし、発見されたシャトルはすでにもぬけの殻だった。が、砂浜にこれ見よがしに残されている 3組の足跡を発見。緒方&片岡は原人の復活成功を確信しつつも、一刻も早く原人たちを保護すべく追跡を開始する。

滝つぼで原人一行を発見する緒方。彼らは謎の力で魚を獲っていた。
が、陸自のヘリの羽音にビビり、逃げ惑う原人たち。
(この時、原人たちはツタをターザンライクに使って逃げる)
さらに追跡すると、原人たちはおあつらえ向きに用意されたとしか思えない洞窟に潜んでいた!
麻酔銃の使用をほのめかす片岡に、「彼らが心を許さなくなる!」と断固固辞する緒方。
そして、「彼らに同じであることを教えるんだ!」とおもむろにパンツ一丁になり、カバンから、 これまたおもむろに取り出したフランスパンを手に、原人たちとのコンタクトを試みる。
次のシーンでは、もう同行の片岡も何の疑問も感じないかのようにパンイチになっている!
(こんな映画で惜しげもなくヌードを披露する片岡礼子の侠気に、はっきりいって私はホレた。
彼女が日本を代表するような大女優になれるように陰ながら応援し続けることを私は誓ったのだった…)
勝手に片岡礼子を応援する連合

案の定、こども原人がパンにつられて出てくるが、本田博太郎原人は敵意むき出しで彼らに襲い掛かる。
デカい岩を振り下ろそうとする本田原人の前にめちゃめちゃ怯える緒方の表情は秀逸!
(日本を代表する怯え顔っぷりなので、98年の怯え顔オブザイヤーにノミネート)
あまりの緒方の怯えっぷりに敵意のないことを感じ取った本田原人は、岩を投げ捨て、二人を受け入れたのであった。

原人が復活し、地球に戻ってきた、ということをどこから聞きつけたのか、中国側も原人を手にするべく、 追跡を開始。いきなり、クルーザーで原人たちのいる島へ現れる(どう考えても領海侵犯してるくさいが)。
島に上陸した中国取材チームはいともあっさりと原人たちを発見。原人たちを映像に収めようとするが、 原人たちの反撃を被り、彼らに逃げられてしまう。
(ここでの緒方(いつの間にか服を着ている)の「撮るなぁ!」という演技も真に迫っていた。あたかも不倫現場を写真週刊誌の記者に 押さえられたような拒絶ぶりであった)

逃げ出した原人たちを早急に手元に確保すべく、緒方は前言を翻し、原人たちに催眠スプレーを使用。 またもや陸自のヘリで島を脱出。研究所に向かうのであった。

原人を手にした丹波は有頂天。世界にこの偉業を発表すべく、原人たちを緒方らに調教させる。
片岡により、本田原人は「タカシ」、小松(女)原人は「ハナコ」、こども原人は「ケンジ」と 何の脈絡も無く名づけられる。
(いわれてみれば、タカシっぽい気がする<本田原人)
丹波は、世界へ発表する前に、原人たちを陸上競技会に出場させようとする(セコすぎ)。
その途中、おもむろに本田原人に襲われ、胸を揉まれる片岡!
「種が違えば子孫は出来んのだぞ。科学者のくせにそんな事も知らんのか!」
と、本田原人との交わいを強弁する丹波!さすがである。
(「でも、愛がありません!」と一見筋が通っているようで全く論点がズレている片岡の答えもイカス)

競技会に出場させられる原人たち。服を着せられてはいるが、どう見ても原人。
全く丹波の思惑どおりに動かない原人たちは、ただの見世物として笑われるだけであった。
(槍投げで本田原人は長谷川初範を狙いうち、小松原人は棒高跳びでカエルジャンプする)
これも服を着せられて観客席で観戦させられていたケンジ(こども原人)も、すぐに観戦に飽き、 他のこどもたちがカブタックのデンデンローラーで遊んでいるのに気を引かれる。
閉鎖的な日本の子どもらしく、あっさりとケンジを拒絶する。
そこへ、原人捕獲を中国政府より請け負った、ジョイ・ウォンがマスクの早替えという技とともに ケンジとコンタクトを試み、アメを用いてあっさりと捕まえる。
が、それを見逃すタカシ(本田原人)ではなかった!!
ものすごい勢いで追いかける本田原人!
スタートで出遅れながらも、100mを8秒台で駆け抜け、元オリンピック代表、不破弘樹選手 (本人)をぶっちぎる。
その後、競技場を飛び出した本田原人はもちろん交通ルール無視の猛スピードで、 車道を逃げるジョイたちの車を追跡する。
途中車で追いついた緒方の説得も聞かず、本田原人は駆け抜ける!
たどり着いたのは横浜中華街の謎の店。そこで引田天功(2代目=プリンセス・テンコー)のマジックで原人たちは 巧妙に隠されてしまう。
その店は中国政府の息がかかっていたせいもあり、原人奪回に向かった日本の警察も 手出しできず(ていうか、本田原人にけちょんけちょんにノされた)、やむなく引き下がる。
本田原人とこども原人はジョイたちに連れられ、中国に向かうことになる。

その日本と中国の間での原人争奪合戦を黙って見守るアメリカではなかった。
生命工学の先陣はアメリカにとって、国の威信に関わる問題なのだ。
フェラー財団(パンフレットの記述による)は緒方を高額のギャラで買収すべく、 緒方の元に専属弁護士、ケント・ギルバートを派遣する。
(ケントはなぜか緒方のマンションの前で緒方の帰りを待っていた)
そんな原人争奪合戦に嫌気がさす緒方は、ケントが渡したいった名刺を投げ捨てるのであった。

本田原人とこども原人から隔離されるかたちになったハナコ(小松原人)は、 原因不明の病気に陥る。
診断しにきた医者(下条アトム)もお手上げ状態であった。
中国に2人も原人を奪われた丹波は、半ばヤケクソで、記憶を辿るという謎のマシーンで 小松原人の太古の記憶を映像化させようとする。
(999のドリームマシンのような物だろうが、この発明の方がノーベル賞ものだと思うのは私だけだろうか?)
このマシーンにかけることは、衰弱している小松原人に多大な負担をかけるために、緒方と片岡は 中止するように嘆願するが、丹波は全く聞く耳持たなかった。
だが、それで観ることが出来たのは、赤く染まった山の景色だけ。
(一応、この赤い山はエンディングへの伏線になっているのだが…)

このまま、研究所に居続けたのでは、小松原人は遅かれ早かれ衰弱死する、と判断した 緒方は、中国の本田原人とこども原人に会わせるべく、小松原人奪回作戦を始動する。
その緒方の行動を知った片岡も協力を表明、小松原人を車に乗せ、2人でなんとか研究所を抜け出す。
その足で近くの飛行場へ向かう2人。そこに止めてあったセスナ機を強奪し、中国へ向けて出発するのであった。
ちなみに、その飛行場の管理人(?)はガダルカナルタカだった。
(しかし、宇宙飛行士であるばかりでなく、セスナも運転できる緒方って、実はスゴいキャラ?)

緒方と片岡が小松原人を拉致し、しかもセスナを奪って逃走中、との報をうけた丹波は モチのロンで大激怒。しかし、緒方の真摯な態度に結局折れざるを得なかった。
緒方のセスナが領空侵犯で撃ち落とされないように、ちゃんと中国政府に話つけるところは立派である。
(さすが丹波。おいしい役すぎる)
しかし、日本から中国まで果たしてセスナが無給油で航行することが実際問題として可能なのか?
(私には専門的知識が無いのでわからないが、何となくムリっぽい気がする…)

なんとか中国に辿り着いた緒方たちのセスナ。
そこに待ち受けていたのは、なぜか山崎一(NOVAの鈴木さん)。
あの英語(なぜか英語)で緒方たちを連行しようとするが、いともあっさりと彼が乗ってきた車を 奪われ、緒方たちの逃走を許してしまう。

一方、ジョイたちによって、周口店(北京原人の化石発見の地)に連れてこられた本田原人とこども原人。
(なぜか、本田原人はスーツを着せられている)
しかし、ここはもはや彼らの生きていた時代のものとは全く変わっていたのだった。
その後、万里の長城に連れてこられる原人たち。広がる景色を観て、野性と取り戻してしまった!
服を脱ぎだし、駆け出す本田原人とこども原人。高みで彼方に叫びを放つ本田原人。
ジョイだけが原人たちの後を追うことが可能だった。

遠くシベリアでは、その叫びに呼応して、象マンモスが研究所の壁をぶち壊し脱走を開始。
ものすごいスピードで中国国境へと走り出す象マンモスを、車で追いかける蛾次郎とその助手(ロシア女性)。
(車で追走可能なところを見ると、象マンモスは見た目ほど速くないのかも知れん)

夕暮れの中、本田原人と心を通わすジョイ。ジョイは原人たちにとって「ウパ(=仲間)」であることを 認めてもらった。
(何故「ウパ」なのかはかなり謎) 
原人とジョイは焚き火を囲みながら一緒に眠るのであった…。

ジョイたちが寝てる間に、緒方たちは小松原人を連れ、本田原人たちを探す。
象マンモスは象マンモスで、国境の関門をあっさりと突破し、中国領へ侵入した。
(何故、あれだけの広大な土地の中を走り抜けているのに、わざわざ関門を突破するのかは謎)
蛾次郎たちは、関門で足止めをくらっただけで、意外とあっさりと象マンモス追跡を断念する。
(関門の警備兵と多少のやりとりがあったが、もう忘れた)

とうとう、緒方たちは小松原人の導きで本田原人たちとの再会を果たす。
彼らは誰のものでもなく、自然に還すべきだ、とジョイと緒方の意見は一致。
そこにおあつらえ向きに辿り着いた象マンモス。
彼方に見えるのは、かつて小松原人の記憶に見られた赤い山であった。
象マンモスに乗る原人たち。彼らは赤い山に向かって去って行こうとする。

そこへ緒方の絶叫。

ウパーッ!!自然に還れーーーッ!!
<了>


まとめ


正直、これを観に行ったのは正解だったと思う。
もし、これを映画館へ観に行かなかったら、後できっと後悔するだろうと思い、 深淵に飛び込むつもりで観に行ったのだが、期待以上のモノを観せてもらえたような気がする。
ツボをつくキャストの使い方。突飛なストーリー。そのくせ、映像自体のレベルは何気に高い。
総製作費20億ってのは伊達じゃないよ、実際。
下手するとビデオにもならんかも知れんし、テレビで放映されることがないかも知れん。
そういう意味では、めっちゃレアな作品と言えるのかも知れない。
私が映画館へ観に行ったのは、年明けてからだったのだが、ガラ空きを予想していたにも関わらず、 結構人が入っていた。家族連れで来てる人もいて「そりゃ、なんか間違ってないかい?」とも思ったりした。
といっても、やはり、マジメにこの映画を観に来ている人は少ないようで、蛾次郎のロシア語に 笑い声が起きたりしていた。
観終えた私の正直な感想は、車が大爆発したにも関わらず、あたかも負けたドロンボーのようにボロボロ になって車の中から出てくる国広富行を観た感じ(『不良少女と呼ばれて』より)に似た感じと言えるだろう。
すなわち、有り得ない状況から生み出される、なんだかわからない理不尽な面白さがこの映画にはあった、 ということである。
しかし、そのテの面白さが理解出来ないという向きには、最凶の駄作としか映らないであろうが。
それと、この映画で主演した緒方直人の演技のスゴさにウロコが落ちた。
渡辺満里奈とチューしたり、仙道敦子を嫁にしたりとつくづく羨ましいが、かつての彼と 比較すると、確実に役者としてのレベルが上がっているような気がしてならない。
(というよりか、変に力入りすぎてて、観てるこっちは笑いが止まらない)
それに、「片岡礼子」という素晴らしい女優に出逢えた、ということだけでも、 私にとっては十分に収穫があったと思う。
上記した通り、彼女には是非ビッグな女優になって欲しいので、これから勝手に応援することに決めた。
(が、私がファンになるとあまりメジャーにならないというジンクスがあるが…)
とにかく、これを観て、少しでも興味を持った人には是非観てもらいたいものである。

                          <了>


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